学会長挨拶


 理学療法士を取り巻く環境は年々大きく変化しており、活躍が期待されるフィールドも拡大しています。そのような変化に伴い、求められる能力も多様化が進み、私たち理学療法士一人一人にも益々高い専門職としての能力や人間性が期待されています。また、このような社会的ニーズに応えられるよう、「挑戦」を絶え間なく続けることも不可欠となっています。この「挑戦」には、歴史を振り返るとともに臨床現場の最前線を把握し、その方向性を定めることが必要となります。これらは理学療法における臨床、教育、研究の共通使命ともいえるでしょう。そこで、2020年3月15日にパシフィコ横浜で開催いたします『第37回神奈川県理学療法士学会』では、学会テーマを「理学療法士の更なる挑戦ー10年後も生き残るためにー」とし、新しい理学療法士のあるべき姿を皆様と共に考え、模索できる様な講演やシンポジウムなどを企画いたしました。

 まず、本学会の基調講演では、神奈川県のリハビリテーション黎明期に教育と福祉の立場から尽力され、今日の発展の礎を築かれた阿部志郎先生にご登壇いただきます。阿部先生の絶え間ない努力と挑戦には、理学療法士としてまた一医療人として心得ておくべき真理と情熱があります。ご講演を拝聴し、皆さまと共有できることを私自身もとても楽しみにしております。

 シンポジウムでは、急性期・回復期・生活期の各臨床の最前線でご活躍をされているスペシャリストをお招きし、今後求められる臨床の力と将来の展望についてご意見いただきます。多くの若手セラピストを勇気づけ、動機づけるセッションになることを期待しています。

 そのほか、専門・認定理学療法士および新人教育プログラムの新制度について、診療での疑問や課題を研究課題として検証する具体的な研究デザインについて、そして革新の一翼である産業リハビリテーションとしてウィメンズヘルスについて、の3種類の教育講演を企画しています。

 さらに県民公開講座では、黒岩祐治神奈川県知事より「未病」についてご講演をいただく予定です。県民の皆様の健康増進に関する還元を図るとともに、我々理学療法士もわが国の健康・医療戦略に盛り込まれた「未病」を知り、今後の新たな「挑戦」の場を考える機会にしたいと考えております。

 今回は、東京オリンピック・パラリンピック開催年に同じく開催される、新元号「令和」初の記念すべき学会となります。神奈川県士会の多くの会員の臨床・教育・研究における知識・技術の向上の場となり、これからを支える若手理学療法士の方々が専門職としての能力を高めるための学術的な「挑戦」を始める良い機会となるよう運営・準備を進めてまいります。準備委員一同、皆さまのご参会を心よりお待ち申し上げます。

 

第37回神奈川県理学療法士学会

学会長 大森圭貢

(公社)神奈川県理学療法士会

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